Excelでよく使う関数にIF関数があります。IF関数は、指定した条件によって表示内容を変えることができる関数で、現場で活用されている方は多いと思います。
複数の条件を指定したい場合、IF関数の中にさらに新たなIF関数を入れる事となり、とても数式が複雑になってしまいます。今回は複数の条件を順に調べた結果に応じて異なる値を返すIFS関数の使い方を解説します。
IF関数の引数が複雑
例えば、購入合計金額が300000以上の場合は、「ゴールド」、150000以上の場合は「シルバー」、それ以外は「一般」と表示します。
会員レベルの基準は下記のようになってます。
【=IF(D4>=300000,”ゴールド”,IF(D4>=150000,”シルバー”,”一般”))】という式を入力する必要があります。IF関数を何回も使いとても複雑です。
IFS関数
そんなときに便利な関数がIFS関数です。IF関数に比べて、引数の指定がシンプルにできるので、書きやすく見やすいです。今回は、このIFS関数の使用方法について解説します。尚、IFS関数は、Excel 2019またはMicrosoft 365版で使用する事が出来ます。
先程の条件をIFS関数を使って使用してみます。
IFS関数は、上記ような書式で記述します。
IF関数では、複数の条件を記述するときに、IF関数の中に新たなIF関数を書いていましたが、IFS関数は、条件と表示内容のペアを並べていけばよいのでシンプルかつわかりやすいです。
条件分岐の流れ
IF関数を入れ子にした場合、下記のようにフローチャート(流れ図)で考えると判定の流れが見えるのでわかりやすくなります。試してみましょう。
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